アメリカ未公開株投資について~はじめにお読みください~
まずはイントロダクションとして、ここ数年間のうちに起こった重要な環境の変化についてまとめたいと思います。下のタブを左から目を通していただければと思います。
私はアメリカでの未公開株投資に関してはまだ2020年に始めたばかりですが、これから将来的に伸びていく分野だと思っています。
既に投資をやられている方やエンジェル投資家の方、ベンチャーキャピタルの方々には物足りない内容になるかもしれませんが、私が今まで学んだ事やこれから学んでいく事をまとめると、もしかするとどなたかの役に立てるのではないかと思い、サイトを作成しました。
一般投資家でこれから始めたいという方々に主に読んでいただければと思います。
未公開株投資は流動性が低く、ハイリスク、ハイリターンの投資になりますし、また私はプロの投資家ではありませんので、内容に関しては参考程度に読んでいただき、投資判断は自己責任でお願いいたします。
いつかは未公開株投資に既に投資されている方やこれから始めようと思っていらっしゃる方々と将来一緒に成功を分かち合うことができればこの上ない幸せです。
これからもよろしくお願いします。
Photo by Nick Fewings on Unsplash
未公開株投資は長い間選ばれた投資家のみが参加する事ができるものでした。つまり、ベンチャーキャピタル(VC)や個人ではAcredited investorと呼ばれる適格投資家(いわゆるエンジェル投資家のニュアンスでしょうか)のような人たちのみが参加できるものでした。一般投資家は、たまたま創業者や役員と知り合いで当事者間取引で分けてもらう(普通はありませんよね)などを除けば、投資するチャンスはありませんでした。適格投資家というのは、2020年11月時点では、純資産が最低百万ドル以上で、かつ年収が20万ドル以上の投資家ですので日本では億り人に近いイメージでしょうか。これくらい持っている人であればハイリスクを取ることが可能と判断されたのが背景のようです。
皆さんも未公開株投資は当たれば儲けがすごいイメージがあると思いますが、残念ながら限られた投資家のみが利益をさらに増やし続け一般投資家は指をくわえて見ているという場でありました。
実例で見てみますと、みなさんご存じのPeter Thielですが、Paypalで成功した一人ですね(Paypalマフィアと呼ばれる)。彼は2004年にFacebookに50万ドル投資しました。そして最終的に2012年にIPOで株価は38ドルになり、50万ドルは17億ドルになったと言われています。3400倍です。これはさすがに極端な例かもしれませんが、それくらい未公開株投資はハイリターンであるというのは理解いただけたと思います。
このような状態が続いていたのですが、やっと転機が訪れました。
Photo by Denys Nevozhai on Unsplash
みなさんCrowdfundingというのは耳にしたり既にそういうプラットフォームを使われた経験があるかもしれません。これは不特定多数からインターネット経由で人や組織が掲げるテーマに賛同したりした場合に経済的に協力する場合に使われることが多くなりました。映画作成やアーティストへの協力や、社会活動などに使われています。
このCrowdfundingを使って未上場の会社に投資をしようという動きが出るのはある意味自然な流れで、とうとう2016年5月16日に一般投資家にとっての歴史的な転機が訪れます。
ウォール街の人々や先ほどの既得権益者にとってはもちろんあまり歓迎されることはありませんでしたが、ついに5月16日にSECのルール変更が有効になり、待ちに待った未公開株投資の門戸がとうとう開かれたのです。これはEquity Crowdfunding投資と呼ばれています。
これを機に、Equity Crowdfunding投資をするプラットフォーム会社などが沢山生まれる流れになり、我々一般投資家でもプラットフォーム会社を通して投資する事ができるようになりました。
もちろん収入や純資産によって年間の上限などが設定されていますが、(現時点での状況を最後のタブにまとめておきます)1年間に2200ドルまでは誰でも、例えば収入がなくても投資可能です。
最低投資額も会社やプラットフォーム会社によりますが100ドルや500ドルなど少額に設定されています。また、株主優待のように会社によってはある額以上投資すると特典があったりします。
Equity Crowdfunding投資の上限額(2021年1月時点)
この場合の純資産の計算は持ち家の価値は足し算されず、家のローン残高も引き算されませんが、ローンが家の適正価格よりも多く残っている場合はその分が引き算されます。
401kやその他の流動性のある資産、車の価値などは純資産として足し算されます。その他のローンや借金は引き算されます。
年間2200ドルまでは誰でも収入や資産に関係なく投資する事ができます。
年収か純資産のどちらかが10万7千ドル以下の場合はそのどちらか少ない方の5%が年間の上限です。2200ドルの方が計算結果より大きければ2200ドルです。
年収も純資産も10万7千ドル以上の場合はその少ない方の10%が上限です。
年収が20万ドル以上で純資産が百万ドル以上の状態が過去二年にわたって維持された場合はあなたは既に適格投資家ですのでRegulationCFではなくRegulationDの枠で投資可能です。
SEC のリンク
https://www.sec.gov/oiea/investor-alerts-bulletins/ib_crowdfunding-.html
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